日本の高齢化が深刻になっている現状では、介護現場にICTを導入する必要性やメリットが注目されるようになってきています。また、人手が足りない状態が続くことによる業務の負担を抑えるためにも、業務効率化に期待できるICTの導入は何より重要だといえます。
このような点から、介護現場ではICTの導入が進められるようになっているのですが、その導入率は2割程度とかなり低い状態となっているようです。このように、介護現場でのICTの導入率が低い理由として考えられているのは、そもそもICTの必要性やその内容を介護事業所が理解していない点が大きくなっています。
介護現場で利用されているICTは、主に介護記録の電子化です。ほかにも、介護ロボットの導入や勤怠管理などの人事に関する部分の電子化、テレビ電話やリモート会議、グループウェアなどが挙げられます。
これらのICTを導入することで、労力を大幅に軽減させることができます。しかし、ICTを導入しなくても業務そのものは今のままで行えるということから、導入の必要性がないと考えているところも多いようです。
ほかにも、介護施設で働く介護職の中高年層では、ICTの技術を受け入れられない・覚えられないなどの不安を抱えている点も導入が進まない理由として考えられています。そして管理者がICTに対して苦手意識を持っている場合も、導入が進まない傾向にあるようです。
ただ介護記録の電子化の部分に関しては、導入率は5割程度とされています。このため今後介護現場でのICT化がさらに進むことが大きな課題として期待されているのです。ICTの現状と課題に関するおすすめサイト>>ICTでより良い介護の現場へ